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Feb11

ジャニス。

過日、観る機会がありました。


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原題は「THE WAY SHE WAS JANIS A FILM」・・・。
  
■今から36年前の1974年に制作されたジャニス・ジョプリンのドキュメンタリームービーで、つい最近までDVD化されることなく、長いあいだ観たくても観ることができなかったジャニスのステージやインタビューをお茶の間でじっくりと観ることができたのは、とても幸運なことでした。
■音源(というか、この場合は素材といったほうがよいのでしょうか)の入手先は、ぼくの旧いGSの仲間で、昨年来ロックつながりでいろいろとお世話になっているウィッピングポストのギタリストでもあるIさん。いつだったか、ぼくがジャニスのことを口にしていたら「これは必見ではないでしょうか」と、自身の貴重なコレクションのなかから、わざわざ届けてくださったという次第。
■もちろん、この作品ははじめて観たのですが、貴重な映像のオンパレードで、一度観たあとすぐにまた観たくなり、結局そのまま半日を費やして、連続して三度も観てしまいました。
■そのジャニスこと、ジャニス・ジョプリンについては、ここでぼくが説明するまでもないと思います。
■今から67年前の1943年にアメリカ西部の田舎町テキサス州ポート・アーサーで生まれ、1967年に一夜にしてスターとなり、わずか3年後の1970年10月14日に27歳の若さで突然この世を去った(死因は不慮のドラッグ過剰摂取といわれています)伝説の女性フォークブルースシンガーとしてのジャニスの半生は、その歌=名唱とともにあまりにも鮮烈だったゆえに、今だに多くのひとに語り継がれるとともに、彼女のことをテーマにした映画や評論などがその後数多く作られたりもしてきました。
■今回観ることができたこのジャニスのドキュメンタリームービーは、そんなジャニスの素顔を知るうえでも、とても興味深いものでした。
■ジャニスといえば、その歌声や衣装といった外見で、ややもするとバンドの男どもを従えた強面の姉御ふうのひとというイメージが強く、実際ぼくもこれまではそんなふうに理解していたところがなきにしもあらずだったのですが、このドキュメンタリーのなかのジャニスの表情やインタビューの受けこたえを注意深く重ねあわせていくと、むしろその実像はそんな既存のイメージとは正反対の、ごく普通のシャイでかわいらいしいおんなのこだったのかなという気がして(ただし彼女はお世辞にもいわゆる美人ではなく、西部出身の田舎ものだったということもあわせて、そんな自分にとてもコンプレックスがあり、今思えばそれが彼女をあんなにも生き急がせていったのかなとも思ったのですが)、ジャニスのことが少しいじらしく思えたとともに、彼女がもしもっと美人で都会人だったら、あんなふうな歌をうたっていたか(あるいはうたえていたかどうか)わからないなあ・・・とも思いました。
■現在生きていたら、あのボブ・ディランとほぼ同年齢の67歳。でもそんな年老いた今の姿など想像できないほど、このDVDのなかで躍動する当時のジャニスは若さと奔放さにあふれていて、歌うこと=ブルースへのほとばしるような思いがおさえきれないようなそのうたいっぷりと歌は「すごい」という表現を通りこして、やはり何度聴いても鳥肌がたつとともに、まったくもって奇跡としかいいようがないような気がします。
■写真はぼくの手もとにあるそのジャニスをフィーチャーした1968年リリースのビッグブラザー&ザ・ホールディングカンパニーの「チープスリル」(CD)と、ジャニスの没後リリースされた1971年の「パール」(CD)。
■一般には遺作ともなったその「パール」のほうが音楽的にはよくできているといわれていますが、ぼくはジャニス名義のソロアルバムでもある「パール」ではなく、ビッグブラザーの一員=女性ボーカルとしてジャニスがアルバムに参加しているそのビッグブラザー&ザ・ホールディングカンパニー名義の「チープスリル」のほうが好みだったりします。
■というのも、そのジャニスと当時からバンドとしてはなぜか評価の低かった(演奏がとんでもなくへたくそだとか、しろうとの学生バンドに毛のはえたようなとかいわれたりした)ビッグブラザーの面々による、確かに「パール」の演奏や歌に比べると荒削りで完成度は低いかもしれないのですが、反面奇妙なパワー&不思議な緊張感と高揚感に満ちていて、どこか当時のジェファーソンエアプレインやグレイトフルデッドの音楽にも通じる、俗にサイケデリックとかベイエリア系ともいわれた、かつてのいわゆるサンフランシスコサウンドのテイストを強く感じさせるパフォーマンスのほうが今となっては魅力的に映り、どちらがいいかというと、断然この「チープスリル」のジャニス&ビックブラザーに軍配をあげたいところです。
■ちなみにこの「チープスリル」には、ジャニスといえば「ムーブオーバー」や「ミー&ボビーマギー」「ベンツが欲しい」「ボール&チェイン」といった曲とともに必ずといっていいほどひきあいに出されるあの「サマータイム」が収録されています。
■でもって、これは余談ですが、このジャニスの「サマータイム」をフィーチャーしている日本の某タイヤメーカーのCMを少し前にテレビでよく観る機会がありましが、そのたびに思っていたのは、このCMをてがけた制作のみなさんは、このジャニスの「サマータイム」が何をうたっているのか、その歌詞の裏側にある真意を本当にご存知だったのかなあ・・・ということだったのですが。
■それはともかくとして、名曲「サマータイム」に興味のある方は、ぜひ一度調べてみてください。そして、その真意をふまえたうえで、もう一度このジャニスの「サマータイム」をきいてみると、また違ったものが見えてくるのと同時に、ぼくにはジャニスの生い立ちすらもそこにオーバーラップして見えてくるようで、いつもジャニスのこの歌をきくたびに、背筋が凍り付き、寒気を覚えます。
■そして、もうひとつは同じくぼくの手元にある1969年に行われた伝説のロックフェスティバル「ウッドストック」の模様を収めたドキュメンタリームービーのサントラ盤。当時のアナログ盤で、なんと3枚組の大作です。今回観たジャニスのDVDには、このウッドストックに出演しているジャニスの姿も収められていますが、こちらのサントラ盤にはジャニスの演奏は収録されていません。デビュー直後の初々しいジャニスの姿と比べると、とても老成し、どこか疲れているふうにも見えるのは、決して気のせいだけではないでしょう。
■またまた余談ですが、ウッドストックといえば、やはりいまだに伝説的なステージとして語り継がれるジミヘンこと、ジミ・ヘンドリックスの「星条旗よ、永遠なれ」を忘れるわけにはいきませんよね。当時ジャニスが一夜にしてスターになった1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルでの、演奏後にギターを燃やしてしまったあの余りにも衝撃的かつ有名な彼のパフォーマンスとともに、このウッドストックでのジミ・ヘンドリックスのステージを劇場で観たときの驚きは、今でもよく覚えています。
■記憶があまり定かではないのですが、モンタレーの映像もウッドストックの映像も、公開当時ではなく、少しあとになってからのことだと思うのですが。
■この3枚組のサントラ盤には、もちろんそのときの彼の演奏もしっかり収録されています。
■そのジミ・ヘンドリックスも、奇しくもジャニスが亡くなったひと月前の1970年の9月に、ドラッグでこの世を去っていることは、70年代ロックに興味がない方でも、きっとよくご存知のことでしょう。また、このふたりの名前をあげるなら、もうひとり彼らが亡くなった翌年の1971年に、やはりドラッグで亡くなったドアーズのジム・モリソンを忘れてはいけませんね。
■3人ともロックがまだショービジネスなどとは無縁だったころ、その黎明期に彗星のごとくシーンに現れ、一瞬の光芒を残していなくなってしまいました。それだけに生前のインパクトは強烈で、だからこそ今なお20世紀のロック史に残る希有なるアーティストとして、数々の伝説とともに、その存在が語り継がれるのでしょう。なかでもジャニスは女性だったということもあり、その生い立ちや生きざまが、とりわけ印象深く感じるのかもしれません。
    
というわけで、みなさん、また明日・・・。(きょうは朝から霧雨まじりのどんよりとした曇り空の一日です。気温も低く、夜には雪が降るとの予報も出ていますね。そして、この週末からは、いよいよバンクーバーで冬季オリンピックが開幕します。ぼくはウインタースポーツはまったくやらないくちなのですが、この冬のオリンピックは、スピードスケートにアルペンスキー、さらにはリュージュやボブスレーといったそり競技、そしてスノーボードクロスやスキークロスなど、スピード感あふれる競技が多く、観ているだけでわくわくしてきます)

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■本日のアルくんアーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152400.php
■today's my belongings(モノに宿る精霊のささやき)アーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152500.php 
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本日のコラム&フォトギャラリー
●稲作群青のかわだくんによる群馬の田んぼからの「稲作便り」を更新しました。高崎の朝市にでかけたおはなしです。
http://www.matsumotomichiharu.com/nature/
●フォトギャラリーを更新しました。過日でかけてきたBOGT春合宿の下見から。
http://www.matsumotomichiharu.com/photo/
●「ミチハル的ライディング生活の手引き」を更新しました。以前フリーペーパーなどに寄稿した「乗らないという選択」についてのコラムを一部加筆修正して再録しました。
http://www.matsumotomichiharu.com/car/
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インフォメーションボード(オンザロードからのおしらせです)
●BOGT23が無事終了いたしました。参加者のみなさん、ゲストのかわだくん、オブザーバーのTさん、講師のよしともさん、お疲れさまでした。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2010/02/05-223900.php  
●2010年BOGT説明会(新年会)」が無事終了いたしました。参加者のみなさん、ゲストのよしともさん&Kさん、御協賛いただいた関係各位のみなさん、幹事のHさん、そして会場としてお世話になったケーズさん、いろいろとありがとうございました&おつかれさまでした。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2010/01/18-133100.php  
●「本日のアルくん」のアーカイブと、「today's my belongings・・・モノに宿る精霊のささやき」のアーカイブを作成いたしました。まだ完全に収録できていませんが、今後時間を見つけて整理を進めます。ぜひご覧ください。
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