Blog
RSS
Jul 9

70年代ROCK・・・その10。

最近はこれをよく聴いていました。


09070901.jpg

もちろん、みなさんもおわかりのように正確には70年代ロックではありませんが・・・。
  
■過日亡くなったマイケル・ジャクソンに、ぼくなりに哀悼の意を表して。
■でも、このベストアルバム(CDですが)を、こんなかたち=追悼ということで、また聴くことになるとは、本当に夢にも思っていませんでした。
■「The Essential」=ジ・エッセンシャルと題され2006年にリリースされたこのベスト盤は発売当時日本でもけっこう話題になったので、持っているという方もきっと少なくないでしょう。
■というのも、1990年代後半からは実質目立った音楽活動をしていなかったといってもいいマイケル・ジャクソンの久々のアルバムだったということと、ベスト盤とはいえ、過去にリリースされた何枚かのベスト盤とは異なり、マイケルのキャリアのすべてをひとつのアルバムに網羅した全38曲からなる大作で、「帰ってほしいの」「ABC」などのジャクソン5時代の曲にはじまり、「ベンのテーマ」「ガット・トゥ・ビー・ゼア」などのモータウン時代の曲、そして「オフ・ザ・ウォール」「ビリー・ジーン」「スリラー」「バッド」などソニー・エピック時代の曲までがレーベルを超えて収録されていて、そのアルバムタイトル通りのエッセンシャルな内容と構成は、マイケル・ジャクソンの歩みを知るうえでも格好の作品となっているのはもちろんのこと、一聴するだけで、彼のアーティスト=特にシンガー(歌うたい)としての天性ともいえる才能と魅力に改めて驚かされたのは、きっとぼくだけではないでしょう。
■もっとも一般的には、マイケル・ジャクソンといえば、“キング・オブ・ポップ”=“史上最も成功したエンタテイナー”としてギネス認定され、そのレコード売上げやチャートの首位獲得数、興行収入などの驚異的な記録や、ポップミュージック史に燦然と輝く傑作ともいわれる1982年の「スリラー」や1987年の「バッド」で見せたようなダンスパフォーマンスのすごさだけが話題になり、また近年は音楽活動とはまったく関係のないプライベートでの奇行がばかり取りざたされるきらいがあったとも思うのですが、この「エッセンシャル」を何度も聴いていると、マイケルの本当の素晴らしさは、当時のMTVなどを通して世界を席巻することになったそのダンスパフォーマンスや数々の記録などよりもむしろ、今もいったようにその「歌」そのものにこそあったということ。
■さらに彼が成長するとともに顕著になってきたともいえる、たとえば「マン・イン・ザ・ミラー」「ブラック・オワ・ホワイト」「ヒール・ザ・ワールド」といった後年の曲に伺える、その「歌」を通して黒人=アフロアメリカンに対するいわれなき差別や偏見と闘おうとしていた人権活動家としての一面、さらには巨大なショービジネスの世界に身をおきながらも、そこにある利権とか商売とか思惑というような、汚れたものから常に距離をおき、ときにはそれに強い嫌悪さえあらわにするほどの純粋さをいつも忘れなかった永遠の少年=ある種のイノセンスの具現としての存在にこそあったのではないかと強く思います。
■また、そうした観点で見ると、後年の数々の奇行も、今となってはそれ自体が彼の既存の白人社会や大人社会やあるいは音楽ビジネスの世界に対する強いアンチテーゼであったのかもしれないとさえ映るから不思議です。
■ぼくは個人的には決して熱烈なマイケルファンではありませんでしたが、奇しくもというか偶然というか、彼はぼくと同じ1958年生まれの同い年ということで、それだけにマイケル・ジャクソンには、何かいつも奇妙な親近感を感じていました。
■また、その親近感の陰には、マイケル・ジャクソンという存在そのものに、自分のなかにもあるその少年的なものを、知らず知らずのうちに投影していたからというようなことも、もしかしたらあったのかもしれません。
■そして、だからというわけではないのですが、ぼくにとってのマイケル・ジャクソンといえば彼の代名詞となってもいる1982年の「スリラー」ではなく、名手クインシー・ジョーンズとのコラボレーションによる彼の初ソロアルバム「オフ・ザ・ウォール」のほうがいくらも印象に残っています。
■今からちょうど30年前の1979年にリリースされたこのアルバム。どの曲も彼のはつらつとした情感あふれる歌声でまばゆいばかりに輝いているのですが、なかでもオープニングの「今夜はドント・ストップ」、2曲目の「ロック・ウイズ・ユー」、そしてB面1曲目の「オフ・ザ・ウォール」は当時日本でも大ヒットして、ディスコへ行けばこの3曲がかからない夜はなかったほど一世を風靡していた曲で、それはまたぼくにとってもそしてマイケルにとってもまさに「青春」そのものであり、同じ時代を生きていた証ともいうべき忘れ得ぬ名曲です。
■写真はその「オフ・ザ・ウォール」のオリジナルアナログ盤。ご覧のようにダブルジャケットになっていて、縦に開くとマイケルの全身ポートレートが現れるというもの。当時21歳の初々しいマイケルの姿と、その歌声は今聴いてもあまりにも鮮烈であるのとともに、まだブレイク前夜で、それゆえにクインシー・ジョーンズのもと、歌うことそれ自体が楽しくてしようがないという、なんとも屈託なく明るく、ご機嫌そのもののマイケルの様子がそこからは伝わってくるようです。
■そして、それに比べると、のちのマイケルの姿はあまりにも痛々しく、そこまでして彼が求めていたものとはいったいなんだったのだろうということを考えるとき、そこにさまざまな思いが去来して、胸がしめつけられてなりません。
  
というわけで、みなさん、また明日・・・。(昨日はマイケルの追悼セレモニーの模様がテレビ各局で伝えられていました。ぼくも朝から夜まで、ニュース番組を次から次とはしごしてその様子を見ていましたが、涙なしでは見ることができない感動的なセレモニーでした。ただ、それと同時に、ニュースのなかでも報じられていましたが、そこにダイアナ・ロスとクインシー・ジョーンズのふたりの姿がなかったということに、50歳という若さでその生涯を閉じたマイケル・ジャクソンという孤高の存在が死してなお放つ、強烈な光と影そのものを見るような思いがしました)

09070903.jpg

09070902.jpg

09070904.jpg
  
■本日のアルくんアーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152400.php
■today's my belongings(モノに宿る精霊のささやき)アーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152500.php 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日のコラム&フォトギャラリー
●稲作群青のかわだくんによる群馬の田んぼからの「稲作便り」を更新しました。過日田植えを終えた群馬の田んぼの近況報告です。
http://www.matsumotomichiharu.com/nature/
●フォトギャラリーを更新しました。2月のプチモトアグリツーリスモから。
http://www.matsumotomichiharu.com/photo/
●「ミチハル的ライディング生活の手引き」を更新しました。以前フリーペーパーなどに寄稿した「乗らないという選択」についてのコラムを一部加筆修正して再録しました。
http://www.matsumotomichiharu.com/car/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インフォメーションボード(オンザロードからのおしらせです)
●7月19日に開催予定のBOGT20のご案内をアップいたしました。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2009/07/01-102600.php
●BOGTの合宿が4月25/26日に無事終了いたしました。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2009/04/29-202300.php
●BOGT新年会が1月18日に無事終了いたしました。参加者のみなさん、幹事のT羽さん、開催にご協力くださったH口さん、そして会場のケーズさん、ありがとうございました&おつかれさまでした。来年からも恒例の行事にしていきたいと思っています。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2009/01/21-175800.php  
●11/30に開催されたBOADV読者ミーティングが無事終了しました。参加者のみなさん、おつかれさまでした。また機会があればご一緒いたしましょう。
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/12/05-110000.php
●11/2 KTM埼玉南、11/3南海部品南東京店、11/8ヤナセオート(群馬・高崎)でのBOADVのフェアが無事終了しました。会場をお借りした各ショップさん、お世話になりました。
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/11/09-011300.php
●10月31日発売のBOADVvol.3 2008年夏/秋号について、お近くの取り扱い店などの詳細をご希望の方は、オンザロードまでメールにてお問い合わせください。
●また確実に入手することをご希望される方のために、版元では現在通販を受け付けています。ご発送先となる郵便番号住所氏名お電話番号を明記のうえ、1部400円+送料200円=600円をそえて三文堂企画(〒187-0031 東京都小平市小川東町5-20-31-107)まで現金書留にてお申し込みください。みなさまのお手元までBOADVをお届けいたします。なお売り切れの際はご容赦くださるようお願いいたします。(売り切れのときはご返金いたします)。
●「本日のアルくん」のアーカイブと、「today's my belongings・・・モノに宿る精霊のささやき」のアーカイブを作成いたしました。まだ完全に収録できていませんが、今後時間を見つけて整理を進めます。ぜひご覧ください。
●このブログのコメント、トラックバックについてお問い合わせをいただきました。連日それぞれ一件もないのは、現在非公開とさせていただいているからで、みなさんからのコメントは、毎日楽しく拝見しています。まだまだ書き込み自体は少ないですが・・・。どうぞ、お気軽にブログの感想など、お寄せください。時期を見て、みなさんのコメントなども公開させていただこうかと考えております。
●過日の日記でお伝えした「ARJのTシャツ」をオンザロードでも取り扱うことになりました。詳細は近日中に、このコーナーでお伝えしたく考えています。
http://www.matsumotomichiharu.com/2007/09/07-001200.php
  

  

  

トラックバック

トラックバックURL : http://www.matsumotomichiharu.com/mt/mt-tb.cgi/718

コメントを投稿する