• Touring

    ビッグオフガイトツーリング(BOGT)を定期的に開催しています。興味のある方はこちらをご覧ください。

  • Profile

    松本充治の略歴&職歴、得意とするもの、マイフェイバリット(お気に入り)などをダイジェストでまとめてみました。

  • Contact

    BOGTのお申し込み、お仕事の依頼、オフロードに関するご質問など、何でもお気軽にメールください。

Blog
RSS
Nov 5

2台のKTM。

過日、フリーペーパーの取材で試乗する機会がありました。


08110201.jpg

08110202.jpg


2009年モデルの250EXC-Fと400EXC・・・。
  
■詳しくは10月31日に発売となった「BOADV vol.3」に掲載記事があるほか、今度のフリーペーパーARJの11月号/12月号などでもリポートをお伝えできればと考えているのですが、どちらもすこぶる素晴らしい仕上がりでした。
■2007年に登場した250EXC-Fは、KTMのエンデューロバイクとしては唯一のツインカムユニットを搭載。そのスムーズなエンジンとしなやかなホワイトパワーサスペンションによる、これまでのKTMとはまたひと味違うウルトラモダンな乗り味が何よりもの特徴でもあったわけですが、今回の2009年モデルでは、そうしたフィーリングにより一層磨きがかけられているようで、125ベースの軽量なシャシーとのマッチングによる、乗り手にマシンのマスを感じさせないライトウエイトならではの軽快な走りは、いつもながらなんとも爽やか。
■ぼくの手元にあるその2007年のデビューモデルより、カムの変更などで低速でのトルク特性や常用域での過渡特性が見直され、全域でより扱いやすくなっているのも見逃せないところでしょうか。
■もちろん、そうしたイージーライドだけではなく、世界選手権エンデューロやISDEといったトップカテゴリーの競技でもチャンピオンマシンとなれるだけのパフォーマンスも当然のように兼ね備えていて、この日テストライドをお願いしたパリダカパイロットの堀田さんも「軽さが際立っていて、何でもできるところがいいですね。エンジンの速さも充分で、もちろんレースでも不足はないでしょう。うまくなりたいひと、速くなりたいひとこそ、チョイスするべき一台ですね」と、かなりの好印象でした。
■そして、もう一方の400EXCですが、中間排気量らしく250クラスの軽快感と450/530クラスのパワー感を併せ持った、いわばライトウエイトとビッグサンパー両者の「いいとこどり」のような仕上がりで、エンジンのフィーリングも400というよりは350くらいのパワー感で、しかも新しくなったXC4ユニットはシングルカムながら、以前のRエンジンに比べると、ずっとスムーズかつモダンな感触にアップデートされていて、結果ある程度回せないとその良さを引き出せない一面がある250よりも、さらにイージーライドを実現している点に、とても好感を持ちました。
■同じくテストライドをお願いした堀田さんも「250よりもトルクがあり、そのぶん回さなくてもバイクなりで走れるところは、ある意味ビギナー向きの特性ともいえますね。400とはいえ、スムーズでマイルドなフィーリングのエンジンも、さらに大排気量の450/530に比べると、経験の浅いライダーでも躊躇することなく開けていける。競技に使うならさらに軽くて切れのいい250か、さもなければパワーで勝負できる450/530だと思うのですが、その点、この400はもちろん競技にも使えますが、それよりは今いったようなだれもがどこでも乗れるイージーな特性を生かしてあえて休日のファンライドにこそチョイスしたいプレイバイク的なところがある一台ですね」と250とはまた違った400EXCの魅力にひかれるところがあったようですよ。
■でもって、ちまたではBMWのG450Xが、いろいろと話題ですが、こうして改めて2台のKTMにじっくり接してみると、エンデューロバイクとしてのパッケーシングというところでは、さすがKTMというか。まったくすきのない精緻な仕上がりは、道具として見ても、やはりうならされるところが多々あります。
■その点、450Xは正直まだまだ未完成というか、これからのマシンといった感が強いですね。
■やっぱり「餅は餅屋だなあ」なんていったら、またまたあちらこちらからお叱りを受けてしまうかもしれませんが。でもまあ片やエンデューロバイクを作り続けて50年、片やまだデビュー1年目というわけですから、そこにはなんと半世紀もの隔たりがあるってことを考えると、その歴然たる差異も無理はないところかもしれません。
■もっとも、それだけにG450Xは、今後の動向が楽しみなマシンでもあるでしょう。世界選手権エンデューロだけではなく、国内でもエンデューロレースのトップカテゴリーであるMFJの全日本選手権やJNCCのシリーズ戦で、トップクラスのライダーが何人かライドを決めているようです。
■また、競技には参加しないまでも、ファンライドのためにすでに手にいれたという方も少なくなく、何台かは先のどろんこ祭りでもお見かけしましたが、そうしたコンペティションだけではないシーンにおいての評価も気になるところです。
■ぼくはまだしっかりと試乗する機会を得ていないので、詳しいことはおはなしできませんが、以前の日記でもおはなししたとおり、この夏に白馬のバイカーミーティングの会場で少しライドさせてもらった印象では、車高が高く、車体自体も大柄で、手足が長く身長も2m近くあるようなドイツ人が乗るにはちょうどよいのでしょうが、総じて小柄で手足も短いぼくのような平均的日本人には、「つるし」のままでは、マシンサイズが大き過ぎるきらいがあるようです。
■実はHP2 Enduroにも同じようなところがあり、自分の体格に合わせるためのモディファイが欠かせませんが、G450Xをもし手に入れたら、こちらもそうした変更から入ることになるような気がします。
■個人的には、そうした競技やファンライドユースでの450Xよりも、ストリートリーガルで公道も走れる「道具」としての次世代のオフロードバイク=G450Xという部分にこそおおいに期待も寄せていたのですが、聞くところによると国内の新排ガス規制とのかねあいで、ナンバー登録が可能なのは、初期入荷分のわずかな台数だけとかで、これが事実ならなんとも残念であるのとともに、いささかBMWらしくないような気もします。
■EU仕様で規制が通らないなら、ぜひ日本仕様を用意していただきたいというのが、多くのユーザーの願いでもあり、また従来の基本的にコンペティションユースオンリーのエンデューロマシンとは違う、G450Xの先進性や環境性能などを、より多くの一般ユーザーにアピールする絶好の機会でもあると思うのですが。
■というのも、既存の競技はそれはそれでよいとして、一方そうではないところでこのG450Xのような次世代型のマシンを通してオフロードバイクそれ自体の楽しさを模索し、次代に継承していくような取り組みが、今とても必要とされているなか、G450Xなどはその格好のテキストでもあるように見えるし、そうした取り組みにこそ力を入れるのがBMWというメーカーの企業理念にもよく合致していると思うのは、ぼくだけではないでしょう。
■もっとも、それを決めるのはぼくではないので、このお話はこれくらいにしておくことにして。
■それにしても、いつ見てもエンデューロバイクというものはいいですね。特にKTMのそれは、ぼくにとってはまさに特別な存在で、こうしてマシンと対峙しているだけで、わけもなくたまらない気持ちになり、心からほれぼれしてしまうようなバイクは、正直ちょっと他に見つけることができません。
■というのも、それはそのままぼくがかつてトシ・ニシヤマさんに連れられ訪れて以来心酔してやまない欧州のエンデューロそのものであり(単なる競技ということではなく)、そのとき見聞きしたぼくの永遠ともいえる憧憬=あこがれのシーンのひとつの象徴であり具現というものがまた、このKTMのエンデューロバイクでもあったりするからなのですが。
■そんな、ぼくにとっての「憧憬としてのエンデューロバイク」というようなこともまた、機会を見つけてじっくりおはなしできればと思ったりもしています。
■写真はその堀田さんとKTMの走り。マガジンの見開き写真によくあるような、いわゆる派手さはないですが、どんな場面でもスムーズで切れがありまた無駄がないクレバーな堀田さんの走りはある意味とても実戦的で、見ているだけでもいろいろと参考になります。またラリーストならではの走行中常にマシンをいたわり、こわさないよう大切にする視点を忘れないのも、おおいに見習うべきところではないでしょうか。
■ラリーだけではなく、モトクロスの経験も豊富で(国際B級のライセンスホルダーです)、あくまでもユーザーとしての立場から見たマシンインプレッションも実に端的かつ的を得ていて、最近はそのマシンの記事を書いたり、他のマシンとの違いを考察したりするときにも、堀田さんのインプレッションがおおいに参考になります。
    
というわけで、みなさん、また明日・・・。

08110203.jpg

08110204.jpg

■本日のアルくんアーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152400.php
■today's my belongings(モノに宿る精霊のささやき)アーカイブ
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/05/09-152500.php 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日のコラム&フォトギャラリー
●フォトギャラリーを更新しました。過日のウィッピングポストのステージから。
http://www.matsumotomichiharu.com/photo/
●稲作群青のかわだくんによる群馬の田んぼからの「稲作便り」を更新しました。彼の田んぼは、いよいよ収穫直前。その収穫をご一緒に・・・というプチモトアグリツーリスモのオープン開催の募集も引き続き行われています。
http://www.matsumotomichiharu.com/nature/
●「ミチハル的ライディング生活の手引き」を更新しました。以前フリーペーパーなどに寄稿した「乗らないという選択」についてのコラムを一部加筆修正して再録しました。
http://www.matsumotomichiharu.com/car/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インフォメーションボード(オンザロードからのおしらせです)
●10月31日発売の「BOADV vol.3」の即売をかねたフェアを今回も行います。来る11/2 KTM埼玉南、11/3南海部品南東京店、11/8ヤナセオート(群馬・高崎)にて。いずれも午前11時から。最終日の11/8のフェアには、ぼくもおじゃまいたします。
●10月31日発売のBOADVvol.3 2008年夏/秋号について、お近くの取り扱い店などの詳細をご希望の方は、オンザロードまでメールにてお問い合わせください。
●また確実に入手することをご希望される方のために、版元では現在通販を受け付けています。ご発送先となる郵便番号住所氏名お電話番号を明記のうえ、1部400円+送料200円=600円をそえて三文堂企画(〒187-0031 東京都小平市小川東町5-20-31-107)まで現金書留にてお申し込みください。みなさまのお手元までBOADVをお届けいたします。なお売り切れの際はご容赦くださるようお願いいたします。(売り切れのときはご返金いたします)。
●次回読者ミーティング=デカミー3の日程が決まりました。来る11月30日(日曜日)となりました。開催場所など詳細は現在鋭意調整中です。
●次回BOGTの詳細をアップいたしました。みなさん、ふるってご参加ください。
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/10/08-125100.php 
●また、下記にて前回の様子をご覧いただけます。
http://www.matsumotomichiharu.com/2008/09/24-185700.php
●「本日のアルくん」のアーカイブと、「today's my belongings・・・モノに宿る精霊のささやき」のアーカイブを作成いたしました。まだ完全に収録できていませんが、今後時間を見つけて整理を進めます。ぜひご覧ください。
●このブログのコメント、トラックバックについてお問い合わせをいただきました。連日それぞれ一件もないのは、現在非公開とさせていただいているからで、みなさんからのコメントは、毎日楽しく拝見しています。まだまだ書き込み自体は少ないですが・・・。どうぞ、お気軽にブログの感想など、お寄せください。時期を見て、みなさんのコメントなども公開させていただこうかと考えております。
●過日の日記でお伝えした「ARJのTシャツ」をオンザロードでも取り扱うことになりました。詳細は近日中に、このコーナーでお伝えしたく考えています。
http://www.matsumotomichiharu.com/2007/09/07-001200.php

トラックバック

トラックバックURL : http://www.matsumotomichiharu.com/mt/mt-tb.cgi/543

コメントを投稿する