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Jul 5

群馬の田圃から・・・稲作群青の稲作便り vol.13

「Rice Wine Tourismo-純米酒紀行-その1」

    
「限りなき酒縁の旅や雪あかり」 柳 女
  
●随筆家 佐々木 久子 さんの句です。昭和30年4月から雑誌「酒」の編集記者となり、本人書くところによれば売れない雑誌を抱えて、四苦八苦しながら全国の蔵元をめぐり歩いた彼女は、その後30年にわたって同誌の編集長を務め、受難の始まった日本酒へのエールを送り続けました。先日の讀賣新聞の朝刊コラム 編集手帳によれば、そんな彼女の意気を感じた火野 葦平や立原 正秋ら当時の名だたる作家たちは、一升瓶での現物支給で原稿を書いたそうです。
 私の稲作の教科書の一つである「最新 日本の酒米と酒造り」では、酒造技術者の専門的な技術論の後の最終章にその佐々木さんの書かれた文章が掲載されていて、目を通すたびに行間から溢れる日本酒への愛情を感じ、いつか機会があればお会いしてみたいと思っていた方なのですが、先週の6月28日に他界され、残念ながらそれは叶わない願いとなりました。
 享年81歳でいらっしゃいました。
  
●M.Ag.T.の活動の中で日本酒は大きな要素の一つです。ヨーロッパではワインツーリスムが盛んですが、最近日本でも一部の日本酒蔵元の努力により、田植え体験などが行われています。そこでM.Ag.T.でも、ライスワインツーリスモとしてモトアグリツーリストの皆さんと一緒に日本酒を楽しみたいと考え、「羽陽男山」で全国に知られる山形の男山酒造に勤める友人のT沼氏こと坪沼氏と色々と相談中です。
 先日のR&Cの集いにて燗酒の旨さを堪能されたH井さんは、日本酒に開眼したかも知れませんと言って下さいました。
  
●そんなこんなで、今回より不定期に「Rice Wine Tourismo-純米酒紀行」と題して、私の酒縁の旅と日本酒への想いを、このコーナーから発信していきたいと思います。もうひとつの「稲作便り」とあわせて、ご覧いただければ幸いです。
 写真は私と坪沼氏の初コラボレーション作品とでもいうべき「羽陽男山 純米酒黒ラベル スペシャル(中汲み 瓶火入れ) 」です。おととしの秋に収穫した、山形・天童の田んぼで私が育てていた酒米を使っていただき、去年の春に出来上がった純米酒です。文字通りのスペシャルとしてわずかな量しか世に出ることがなく、1年たった今ではもうほとんど売り切れで、味わうことができなくなってしまった伝説のお酒です。  
  
●最後になりましたが、佐々木 久子 さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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